発育障害療育センターは愛知県犬山市で発育障害児支援活動をしているNPOです。
小学校に入って間もない段階で、読み書きに困難をおぼえることは、その後のあらゆる科目の学習に大きな負担を課すことになります。また、学習面だけではなく、自己評価の低下や学習意欲の低減、情緒不安定などの症状をあらわし、学校でのトラブル、いじめ、不登校といった二次障害にまで発展するおそれがあります。このような問題を解決するために、当センターでは「読み書き」の支援をベースとした発達障害児支援活動をおこなっています。主に下記の4つの活動をおこなっています。
(注)現在生徒の募集はしておりません。
児童への個別支援形式です。
1回の授業は、児童への学習支援を45分、保護者面談を15分設けております。1名の児童に対し、メイン講師1名、サブ講師1名、計2名の講師が担当いたします。
「ひらがな、カタカナ、漢字の読み書き」を中心に、読み書きをする上で、必要な力である「語彙学習」「聞き取り練習」「言語の記憶の保持」など、30種類以上の課題の中から、児童に合った課題をいくつか組み合わせて授業を行います。教材は、独自に開発されたパソコン教材「ことばのがくしゅう」を中心に使用します。
支援を受ける児童の進捗状況に応じ、どこが苦手かを注意深く見守りながら「ひとりひとりに合った」授業を行います。
一家庭を対象とした支援形式です。
1回の授業は、60分設けております。
学習支援の内容は、上記の読み書き支援形式と同様に、児童に合った課題をいくつか組み合わせて行います。保護者にも一緒にご参加いただくことで、児童対応の家庭への応用を狙いとしています。
読み書きが困難な児童の特徴に基づいて独自に開発した学習支援ソフトです。読み書きの苦手さは、「文字の音⇔文字の形」の変換の困難さに起因するという科学的な根拠に基づき、その苦手さが克服できるような機能が含まれております。
発達障害児の特徴は個人差が大きく、どの児童にも共通して使える教材というものはなかなかありません。「ことばのがくしゅう」は、児童の特徴に合わせて、設定を変更することができます。また、難易度は細かくレベル分けされており、読み書きの習得度に合わせることができます。学習が進むと、児童に合わせて「読み取り」「聞き取り」「文章を保持する力」などを養うことができます。
現在、学習教室ブーゲンビリアなどにおいて導入することで、「ことばのがくしゅう」の改良に取り組んでいます。
(注)「ことばのがくしゅう」は、市販はしておりません。
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コトバロメーターは、京都大学教授・正高信男(NPO法人 発達障害療育センター理事長)が、学習の困難さをもたらす認知機能と脳機構の関連について解明し、独自に研究開発した国語機能向上のためのアプリです。子どもひとりひとりの課題内容に応じて、柔軟に変化させて教材を使いこなせるような工夫をたくさん、盛り込んでいます。
アプリの特徴
できた!を“見える化”してやる気を引き出します。
子どもの発達に合わせて3段階のレベルをご用意。
イラストと音声でことばの意味を正しく理解できます。
6か月ごとの診断で子どもの習熟度がわかります。